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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


結城side

「そうだ!俺だ!分かるか?」

「……うん……分かるよ……兄ちゃんだ……」

良かった……意識は無事だな。

「待ってろ、鎖解いてやるからな。」

俺は首輪を外そうとしたが、なかなか外れなかった。
鎖と首輪と切り離すことにした。
そこは簡単に解けた。

俊をもう1度抱きしめる。

「いっ!痛い!兄ちゃん!!痛い!!」

「ごめん……」

よく見ると体中痣だらけだ……酷いなこれ……
どこか折れていてもおかしくない。
手も酷い火傷の跡が……

「なんか……体がおかしいんだ……よくわかんないけど……上手く動かせない……」

俊の体には全く力が入っておらず、離せばすぐに倒れそうだ。
寒いのか震えている。
確かにこの部屋は他と比べ物にならねぇくらい冷えている。

少しでも暖まるように痛くない程度に優しく抱きしめた。
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