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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


結城side

俺はこのまま中に入るのは危険だと感じ、男が家を出るのを待った。

なかなか出てこなかったが、1時間ほどで出てきた。
チャンスだ。

玄関の扉に近づき鍵穴を覗く。
流石に開いてねぇか……

ほかの窓が開いてないか確かめた。
くそ……開いてねぇ……
仕方ない……

俺は立てかけてあったバットを持ち、窓ガラスを割った。

パリーン……

ガラスで切らないようにそっと入る。

この部屋は?
寝室みたいだな……ベッドがある。
ほかの部屋に行ってみるか。

「俊ー……どこだー?」

小さい声で呼んでみる。
だが、返事はない。
1番に目に入った部屋に入る。

「うっ……なんだこれ……」

その部屋には壁、天井、全てに俊が写ってる写真が貼られている。
横に写ってるはずの俺の顔には酷い切り刻んだあとが。

「気持わりぃ……」

後退りをするとパソコンのマウスに手が触れた。

ウィィィン……

電源が着いていたのか勝手に動き始めた。

急に動画が流れ始める。

『じゃあ、服脱いで?』

写ってるのは俊だ……
泣きそうになりながら服を脱ぐ。
んだよ……これ……
編集されているのか動画はどんどん進んで行く。

『やぁ、やめてくださぁい……もう……許して……////』

!?!?!?

これ……

『にぃ……ちゃ……たすけ……て……あぁぁっ////』

「うわぁぁぁぁ!!」

ガシャァァンっ!!

持っていたバットでパソコンを壊しまくった。
何度も何度も叩いた……
それだけじゃなくその部屋にあるもの全部……

「あぁぁぁぁ!!やめろ!!この野郎!!殺してやる!!」





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