第13章 あと一度だけでいいから……
俊side
体を押さえ付けられ身動きがとれない。
「あっ……んっ……」
「俊くん。もっと声出してよ。」
知らない人に奥まで突かれる。
痛い。
声出しちゃ駄目だ。
そしたらこの人の思うつぼ……
けど……自然と出ちゃう……
「やぁ……やめて……いぃっ!」
「感じてる?嬉しいな……もっと気持ちよくしてあげるよ。」
どうしたらいいの……どう足掻いても逃げれない。
手を伸ばしても……助けを読んでも。
誰にも届かない。
助けて……
「兄ちゃん……」
「兄ちゃん?それって誰のことかな?あ、もしかして僕?嬉しいなぁ。」
違う……兄ちゃんは……
兄ちゃんは……
あんたじゃない。
「んっ……ちがっぁぁ!!」
射精してしまった。
「はは……そんなに気持ちよかった?もっともっとしてあげるから。」
「ダメ、イったばっかなのに……っ!!」
帰りたい……帰りたいよ。
苦しい……暑い……吐きそう……