• テキストサイズ

僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第12章 黒い影


俊side

今日も兄ちゃんは僕のベッドで寝てくれた。
僕が眠るまでずっと抱きしめて頭を撫でてくれた。

それが何日も続き、最近は変な人を見ることも減りつつあった。

学校の行き帰りも兄ちゃんが付いてくれた。

けど……今日は中々迎えに来ない……
何かあったのかな?

まぁ、最近は会ってないし、大丈夫だよね。
このまま学校にいても……暗くなるし。

僕は一人で帰ることにした。
兄ちゃんに怒られてもすぐ許してもらえるし……

僕は光が当たらなくなった通りを一人で歩いた。

……っ!え……誰かいる。
何で今日に限って……
僕は一生懸命家まで走った。
後ろからの気配が無くなるまで全力で走った。
ふと後ろを見るともう誰もいなかった。

「よかった。」

前に向き直り再び歩きだそうとした……その時……

「っ!!」

口元に何か当てられそのまま意識が薄れていく。
駄目……このままじゃ……

誰か……誰か助けて。
兄ちゃん……

/ 196ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp