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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第12章 黒い影


俊side

へー、和也さんここでもバイトしてんだ……
凄いなぁ……

「はい、俊くん。これ、サービス!」

出されたのはこの店で1番値段が高いパフェ。

「え?!これいいんですか!?」

「うん!食べて食べて!俺が作ったんだ!」

凄い……美味しそう……

「い、頂きます!」

僕はスプーンに一口分すくい口に運び入れる。

パクッ

「ん〜っおいひぃ〜////」

ほっぺが落ちそう……

あ、そうだ!

「兄ちゃん!はい、口開けて!」

僕は何故か拗ねている兄ちゃんの口にパフェを運んだ。

「あーん♡」

「っ!!////」

パクッ

「甘……」

「美味しいじゃん!!……兄ちゃん、何撮ってんの?」

「ん?俊が食べてるとこ。永久保存するから。」

「え!?ちょ、恥ずかしいから!」

「ほら、早く食べねぇと溶けるぞ?(笑)」

兄ちゃんは意地悪く笑い僕にそそくさと食べさせた。
せっかく2枚のあるのに食べないのかな?

「兄ちゃん、食べないの?」

「あー、俺、基本甘いのは食べねぇから(笑)」

何それ……全然楽しくない。
僕は通りかかった和也さんに声をかけ、一つ頼んだ。

「兄ちゃん、僕が頼んだの食べなかったら一生口聞かないから。」

「はぁ!?ちょ、何頼んだんだよ!」

「んー……」

僕はメニュー表を指差す。

「この1番人気ですっごい甘いやつ(笑)」

「うわ……悪魔だ。」

「ん?なんか言った?」

「いや……何もない……」

兄ちゃんはその後小さい声で何かブツブツ言っていた。
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