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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第12章 黒い影


俊side

あ……朝だ……
外では小鳥の鳴く声がしている。

「おはよ、俊。」

目の前には寝癖のついた兄ちゃんの顔が……

「わあぁぁぁぁあ!?////」

「え?」ビクッ

近い近い近いよぉ!?
今、口付きそうだった!!

僕は慌てて離れたせいでベッドから落ち頭を打ってしまった。

「いってて……」

「だ、大丈夫か?(汗)」

「だ、大丈夫……////」

そうだ……昨日兄ちゃんが隣で寝てくれたんだ。
忘れてた……

あんなかっこいい顔は朝から近くで見るのはきつい……
心臓持たない……

「俊?」

「?……ぷっ……ははは(笑)」

「今度はなんだよ!?(汗)」

「だって兄ちゃん……寝癖凄い……(笑)」

「へ?////」

兄ちゃんは慌てて髪を両手で隠す。

「か、髪直してくる……」

「いってらっしゃい(笑)」

兄ちゃんは足早に洗面台に向かった。

兄ちゃんはよく寝癖がつくけどあんなに凄い寝癖は初めて見た。
僕のベッド合わなかったのかな?

はぁ、準備しよっかな。
今日はお出かけするんだもんね。
早めに準備しておこう。

ん?何これ?

ふと窓を見ると手形が付いていた。
手?
僕より大きい。兄ちゃんだともう少し指細い気がするし。
僕は窓をこすってみた。

取れない……

これって外ってこと?
え……外?

「直ったー……」

兄ちゃんが帰ってきた。

「兄ちゃん、これ見て……」

「ん?手形?」

「これね、擦っても取れないんだ。……外に付いてるみたい。」

「……は?」

兄ちゃんは窓に着いた手形を触る。
そして、ベランダに出た。
僕もあとに続く。

「……昨日までは無かったと思うけど……」

兄ちゃんは下を覗き当たりを見渡した。

「誰もいねぇよな。」

僕はとりあえず中に戻り服を着替えた。
兄ちゃんも中に戻ってきた。

「とりあえず、中には影響ないみてぇだな。鍵閉めといて正解だったな。」

「兄ちゃん。大丈夫かな?なんか……嫌な予感がするんだ。」

「大丈夫だよ。俺がお前も母さんも守るから。心配するな。準備して、早く出かけようぜ?な?」

「う、うん。」
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