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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第11章 もう1度振り向いて


結城side

俊をトイレに連れてきた。
誰もいない静かなトイレだ。

「ごめんね、すぐ終わらせるから!」

「おう!」

やっぱ可愛い!
何なんだあの小動物は!
ほんとに俺の弟か?!
あーキスしてぇ……

「兄ちゃん!」

「?どした?」

俊は洗面台の前に立っていた。

「おまじないかけるから目瞑って!」

「こうか?」

「うん!」

おまじないって何だ?

目を瞑って待っていると唇に何か暖かい物が触れる。
目を開けると俊がキスをしていた。

「今日だけだから。特別に。……頑張ってね!」

「俊……」

どうしよ、俺泣きそう……

「もう1回!」

「だ、駄目だよ!!もう無し!////」

「そこを何とか!」

土下座をする。

「……勝ったらね。」

「絶てぇ勝つから!」

「けど、怪我はしないでね。ほんとに心配しちゃうよ?」

天使!女神!俺の弟!
もう死んでもいい!

「兄ちゃん?行くよ?和也さんに全部食べられちゃうよ(笑)」

俊に手を引かれグラウンドに戻る。
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