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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第11章 もう1度振り向いて


結城side

「なぁ結城……」

「ん?」

「お前さ、さっき嫉妬してただろ?」

「……じゃあ、逆に聞くけど、お前俊の事どう思ってんだよ。思いっきり俊の事意識してんだろ?」

和也はずっと俊の事を見ていた。
なんとなくだが、コイツは俊の事が好きだな。

「……分かってんだろ?」

「まぁな。……俊は渡さねぇから。」

「俺も諦めてるよ。俊くんはお前しか見てねぇから。……だからさ、騎馬戦で見せてやれよ。」

やっぱ俊のこと好きか……
はぁ。
なんか複雑だな。
俺と俊は実の兄弟。
結ばれることはねぇ。
けど、和也となら問題はねぇ。
まぁ、歳的には無理があるか?

俺らが20歳になったときは俊は15……
未成年との関係は許されない。
将来どーなんだろ……

「これで午前の部を終了します。」

アナウンスが入り、生徒達は一斉に昼食に入る。

「お前どうする?」

「あー、俊くんに呼ばれたから一緒に食べる。」

「はぁ!?来んな!!」

「やだー(笑)」

和也は俺に付いてくる。

「結城くん!!」

「あ、ほーら女の子達が集まってきたよ?結城くん♪」

去年と同じだ。
昼食に誘われる。

「おい!和也!この裏切り者ー!」

「楽しんでおいでよ(笑)」

俺だって俊と……母さんの弁当食べてぇし……

「ごめん、先に約束あったから。じゃあね!」

「あ!結城くん!!」


俺はその場から駆け出し母さん達の元に行った。
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