第27章 幸せにおなり★
「っん?!・・ッフ・・・ッぅん・・・」
食べられてしまうのでは、と思う程にマルコの唇が沙羅のそれを食む。
舌が絡められ、重なり、吸われ、どちらのものともわからない唾液が沙羅の口から溢れれば、
それすらも舐めあげられた。
その合間に沙羅の腰を支えていたマルコの右手はゆるゆると上衣の中を堪能し始める。
肋骨を数えるように、緩やかに上がっていく指が膨らみを覆う繊細なレースと、肌の境目をなぞる。
次いで指先、第一間接、指のつけ根・・・そろり、そろりと胸の膨らみにマルコは手を這わせていく。
沙羅が己の体の危機に気づいた時には、柔らかな膨らみはマルコの手の中だった。
「・・・っ!・・・ぁっマル・・・っん」
ぴくりと跳ねる体。
体を走るぞくりとする感覚に、感情が揺さぶられた。
もっと・・・
もっと・・・
“触れて”
恥ずかしいのに、
止めてほしいのに、
もっと触れて欲しいと思う矛盾。
処理しきれない欲情に滲む視界。
無意識溢れる一滴(ヒトシズク)の涙。
「・・・っ!!・・・沙羅ッ・・・ハァ・・・」
その涙に、一気に欲情したマルコの呼吸が乱れた。
ペロリと沙羅の目尻に滲む涙を舐め、そのまま宥めるように、こめかみを食み、頬に口づける。
そこから首筋を伝い、鎖骨を舐め、吸いあげる。
「ッ・・・マ、マルコっ・・・ぁ!ぅん・・・」
マルコの行動を制そうとしながらも、漏れ出る艶かしい声。
マルコがその羞恥に染まった顔をちらりと見上げれば、多分に水気を帯びた瑠璃色の瞳と視線が絡まった。
「・・・」
「・・・」
マルコの蒼い瞳に欲情が浮かぶ。
このまま、柔らかな膨らみを揉みしだきたい。
普段、日にさらされることのない双丘に舌を這わし、赤い花を咲かせたい。
そして、その頂きを堪能したい。