第25章 二つ島~距離~★
その拙い反応にすら、マルコは興奮した。
沙羅が、感じやすいのはあの“治療”で確認済。
が、快感を享受するにはまだまだ未発達の心と体。
そう言った意味では、まだ少女のような沙羅に欲を教え、欲に溺れさせ、女にしていくことはマルコの男としての征服欲を煽り、
想像するだけで、マルコの体は酷く熱を帯びた。
「ッ・・・」
マルコの体が寄せられた自身の体の下に手を引かれてしまった沙羅は、抵抗ができない。
いや、抵抗するつもりはないのだが、恥ずかし過ぎて訳が分からない。
マルコの手が、胸の膨らみを掬うように揉み上げる。
そうして、柔らかな胸とそれを守っていたランジェリーの間に隙間が生まれれば、マルコの親指が胸の頂点を何度も何度も優しく転がした。
「ァッン・・・っん・・・」
漏れ出る声を耳元で捉えながら、マルコは沙羅の首筋から耳にかけてを執拗に責めた。
次第に耳元に届く沙羅の息遣いが荒くなり、色を帯び震えだす。
「ッマ・・・マルコ・・・ッン・・・ッヤ・・・」
否と言いながら、薄らと涙を浮かべた沙羅。
「沙羅」
マルコはその先を求め、暴れ回る欲を必死に押さえながら耳元で優しく囁いた。
「俺が、教えてやるって言ったろい」
「・・・」
突如止まった動きと、聞き慣れた口調に沙羅の心はゆっくりと落ち着いていく。
「それに、どうやって勉強すんだよい?」
「えっ?!・・・カレンとか、シルビアとか?」
そこで、一瞬沈黙した後、小さくぼそり。
「あ・・・でも男の人がいいかな?サッチ?」
「聞くな!」
衝撃の発言に思わず、マルコが声を荒げてしまえば沙羅は困ったように異を唱えた。
「で、でも私・・・知ら・・・」
「でも、じゃねぇ」
『知らなすぎだから、少しは』と紡ごうとした言葉をマルコは遮ると、沙羅の耳を甘噛みした。
ぴくっと震える沙羅に囁く。
「こういうことを、サッチに聞くのかい?」
言い終えれば、羞恥を煽るように耳の中に舌を押し入れる。
粘着質な音が沙羅の聴覚を支配した、
「ッッっん・・・マルコ・・・」
その行為から、逃れようと首を振り、名前を呼ばれたマルコの口元が弧を描く。