第14章 合宿2日目
私は取り合えず、倒れてる人を精一杯揺さぶる
「ちょっと!あの!」
えっ、怖い怖い怖い!!
何で起きないのこの人!?
てか、何でこんなとこで倒れてんの?!?!
頭の中が真っ白になりながら、私はその人の意識を戻そうと必死である
「いい加減、起きて下さい!!」
?「なんだい?」
「ぎゃあああああ!!」
いきなりなんだい?って言われたら誰だって叫ぶと思う
だって、死んでると思ってたんだよ?
?「おっと、失礼。驚かせてしまったようだね。大丈夫かい?」
大丈夫かい?じゃねーよ!
死ぬわボケエエ!!
「!?」
太宰「おっと、まずは自己紹介をしよう。僕の名は太宰治だ。宜しく。」
お願いもしてないのに勝手に自己紹介をする
握手の手を出されるが、握れるような勇気など私は持ち合わせて居ない
太宰「いや~...自殺をしていたら、こんなとこにまで来てしまってね...まあ、君みたいな女性にも会えたし、良しとしよう。」
そんな、歯の浮く台詞を言うなんて、このルックスじゃなかったら私蹴飛ばしてたかも。
内心そう思いつつ、やっと、言葉を話す
「えっと...初めまして...松田あやねです...?」
知らない人には名前を言うな
幼稚園児でもわかるような事が出来てない私ってなんなんだ
また、頭の中がキャリオーバーして、名前を言ってしまった私。
太宰「あやね君か...かわいい名前だね。それはそうと、此処は何処だい...?」
いや、しらねーし
知ってるけど、こう言うしかなかった
「えっと、此処は烏野高校近くの坂?ですか...」
一応言っておく
太宰「...烏野.....?」
「はい」
何故か、烏野という言葉をにだけの反応した太宰と言うやつ
てか、さっきから思ってたんだけど...自殺ってなんよ、おい。
さっきから何か思い出しているのか、うーん...唸っている
太宰「烏野と言えば、影山君の学校じゃないか!!」
いきなりそんなことを言い出すコイツ
はっ?
何で、影山のこと知ってんの?