第13章 月明かりの存在
何も抵抗できないまま私達は外へ来た。
まだ春なので、夜は肌寒い。
大きな三日月が空に堂々と浮かんでいる。
気味が悪いくらいだ
月島「そろそろ分かったんじゃないですか?」
そんな風に聞いてこられても分かんないもんは分からん。
「いや...」
そう返すと、呆れた様にはぁ...と息をついた
月島「だから、僕もアッチ側の人間なんですよ...」
アッチ側.....?
「えっ....?」
意味は分かったと思う。でも、なんで?
頭の中がパンクしそうになる。
アッチ側?じゃあ、_____お洒落帽子さんの方....?
「あ....え....っと...」
私が言葉に詰まっていると、
月島「もう、いい?あと、敬語も今は止める。めんどくさいし...」
そう言いながら、会ったのは中也さんか....等と一人事を言っている。
私はもう、返事すら忘れて脳内処理を急いでいる。
いや、もうキャパオーバーだけれども....
月島「....見たと思うけど、僕達は特別な能力.....異能力を使える........だから......」
彼はそこまで言って彼は空に浮かぶ三日月に手をかざす
何やってんだ?_____そう思ったのもつかの間
不意に此方の方を振り向いた月島君の目はいつもの黄色っぽい色ではなく、
青かったのだ__________