第13章 月明かりの存在
あやねside
はあ....な、なんとかトイレ間に合ったぜ....
そんな風に一人で安心していると、
?「あやね先輩...」
誰かから名前を呼ばれる。
この声は.....
「月島君?こんな夜遅くにどうしたの....?」
以外な人物の登場に内心ビックリ仰天しながら頑張って平然を装ってる.....つもり....
月島「あの....あやね先輩が朝練休んだ日の前の日....言わずとも覚えてますよね....??」
「!?」
何を月島君が知ってるのか、さっぱり分からなかった...いや、分かりたくなかった....
でも、私は...私は誰にも言ってない...私以外に知ってるのはあのお洒落帽子の人だけじゃ....!
「えっ...と.....な、んのこと.....?」
衝撃を隠せないまま、意地でもとぼけてみせる。
月島「もうやめて下さい。分かってるんですから、変な嘘つかない方がいいですよ....」
まるで私を品定めするような目で見てくる
「何でッ!!」
意味が分からず聞き返す
月島「....ここまで来ても分からないんですか...。まぁ、いいですよ...ちょっと外行きましょう。」
そう言って私の腕を掴み外へと連れだそうとする
抵抗しようとすると、あの時の恐怖が蘇り、固まってしまう。
ああ...マジ助けてくれ...