第3章 帰り道。
そう言って、私の手を引っ張る。
「えっ?ちょ!やめて、下さい!!!」
オシャレ帽子「黙ってついてこい!」((スタスタッ
そうして、歩くこと数分...。
誰も目につかないような路地裏に連れて来られた。
「あの...。早く帰りたいんですケド...。」
そう言いながら、目を下にそらす。
いや、マジで帰りたい。
すると...。
ドンッッ!!!
「へっ?」
ん?今。壁に手を...。
今、壁とオシャレ帽子さんの間に私がいる...。
もしかして、あのカベドンッてやつ?
あの、やられたらキュン!って来るやつでしょ?
でも、手をつかれた壁はボロボロと壊れていく。
思わず、へっ?っと女子力0な驚きをする。
びっくりして私は彼を見る。
オシャレ帽子「いいか?今回見た事全て、だーれにも言うな。誰にもだぞ......?もし言ったら....。」
何処から出したのか、手にはナイフが握られていた。
「!?!? ナ、ナイ!? ス、スミマセン!!だ、誰にも言いません!!」
オシャレ帽子「いいか?本当だな?」
青いひとみで、ジッと見つめられる。
こんなイケメンに見られてるのと、さっきのナイフで私の心臓が爆発しそう...。(泣)
オシャレ帽子
「分かったならいい。......そうだ。一応、お前の名前教えろ。」
その圧は凄くて、嫌と言ったら殺されるだろう。
私は震えながら自分の名前を口にした。
「松田 あやねです....。」