第2章 GW
ひと通りの準備を終え、リビングの窓から外を見る。
ストリートのバスケコート。
目を閉じれば、帝光や誠凛のプレーがうかんでくる。
彼らが全てをかけたバスケとその夏が目の前にあるのだ。
彼のプレーを思い出し、愛おしくなるとともに、自分も共にプレーした時間に想いをはせる。
このコートはこっち移ったとき、赤司くんがサプライズで用意してくれたのだ。
息抜きにバスケができるように。って。
そんなことを考えてると、
ピーンポーン
とインターホンの音が鳴る。
『きた。』
玄関を開けると懐かしい人がいた。