第3章 全員集合
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『今はね、お父さんの会社でね、
バイトかな、そーゆー感じの日勤じゃない人として働いてるよ。
あ、でもちゃんとした正式採用だし、
お金にも困ってないからね!
あとは、
空いてる時間に大学も行ってるの。
ゆっくりと単位とって、卒業できたらなぁ〜って思ってる。』
さつきはうんうん。と頷きながら聞いてくれている。
『それで、
この家はね、
お互いにひとりじゃ大変だろうからシェアハウスしようってなった時に、
征くんが用意してくれたの。
この上が寝たりするスペースになってて、
あ、お互い別々のフロアでね、
あのコートもサプライズで用意してくれたり。』
「へぇー。赤司くんがね。
ちゃんと愛されてるじゃんかー。」
いいねいいねーと茶化してくるさつき。
「で、その赤司くんとは
どうなのよ?
結婚とかも考えてるの??」
持ってたグラスを落としそうになった。
『えぇ!??
そんな関係じゃないよ!!
赤司くんは大学生だし、会社のこととかで忙しいんだよ?
しかも、お互いに恋愛感情はないし。』
てっきり私は赤司くんと婚約でもしてるのかと思ってたよー!なんて笑って言うからこっちがびっくりしてしまった。