第1章 髪を愛でて貰った後には…小狐丸
「んんっ!ぁ、ぬ…ぬしさまっ…お許し、くださ…ぁああっ!」
「うんっ?どうして謝るの、小狐丸は私になにか怒らせるような事をしたのかな?」
「ひぅっ!ぬの…こすれてっ…んぁ、ぬしさまの…ゆ、ゆびが、んぁあっ!」
袴が擦れて、私は上下に擦りながら人差し指の爪で先端をグリグリと押し当てて見ればひっきりなしに啼く声。止めて欲しいと伝えて来る小狐丸はポロポロと涙を流す、けれど瞳を濡らし見上げて来る彼は私に欲情して見えて、もっと私で感じたいという想いも直ぐに感じ取った。
「ふふっ…小狐丸、どうして欲しい?」
「ぁん…はぁ、小狐は…」
いやらしく笑う私は彼の頬に触れて言葉が出やすいように誘導する。言ってしまったら楽だというように勃起した陰茎を上下に優しく行ったり来たりさせた。激しい攻めではなく、急な優しい愛撫に戸惑っている。焦らされるのが相当堪えるようだった。
「んっ…優しいのは嫌じゃっ…激しく、ぬしさまに愛でて貰いたい…」
「可愛い、小狐丸…」
するりと帯の紐を解き袴を脱がすと恥ずかしそうに顔を背けた彼を見つめて、見せ付けるように陰茎へキスを落とした。目を見開き顔全体が赤く染まる。舌で這いあげて裏筋を舐め取り、先走りに口付ける。
「おやめ、くださっ!きたなっ…んんっ!」
「小狐丸は綺麗だよ、君の全てが愛おしい…」
「!…っ」
口説き落とすように呟いた言葉にぐっと押し黙ってしまう小狐丸は、か細い声で私へ愛を口にした。「私も…お慕い申しておりまする」そういったのだ。私は小さく微笑むと陰茎をまた口に含み、手のひらで上下に擦って見たり睾丸に触れて軽く握って見たりと弄ぶ。
「あ、ん…ふぁ…やん、んん゙…っ!」
「んっ、はぁ…」
頬を高潮させて、唇からは唾液が漏れる…蕩けた顔で快感に浸る彼は色っぽく身体を震わせる事に美しく艶のある白髪の毛並みが布団の上で乱れた。
「ぁ、ぅ…ぬし、さまっ…はぁ、ぬしさまぁ…」
逝きそうかなと思い陰茎の先端を舌で少しずつ刺激し、舐めてあげればビクンと腰が浮いた。辛い攻めに止めて欲しいようでぎゅっと私の頭を両手で押さえる、地味に痛い…けれど感じてくれている表情が可愛らしくてもっと虐めたいと思ってしまう。
「あぁ、あ…あっ、ぁあっ…あぁ、あぁ!」
「口に出していいよ、小狐丸の頂戴?」
「やっ、そこで…おっしゃら、ないで…ふぁああーーっっ!」