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sing sing sing!!!《短編集》
第19章 おそ松さん《松野おそ松》
冷たい風が痛いくらいに頬を撫でるが
自分の熱を冷ますには丁度いい。
屋上で、タバコを吹かしながら
空に上がっていく白い煙をみあげる。
「来年も・・・か」
欲しい、なんて言えるわけがない。
ピンクのリボンを外し
コロリと小さめのチョコレートを口へと頬張る
自分に向けられる熱のこもった目も
自分を呼ぶ声も
ふわりと香る甘い香りも
たまに見せる大人びた顔も
彼女の作るチョコレートは、とろける様に甘く
くすぶっている熱と共に喉の奥へと流し込んだ。
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