第18章 おそ松さん《7:松野トド松》
ガヤガヤと喋り声と共に姿を現した
5人を唖然とした表情で見上げる
十「セクローーーース?!」
チョ「ちょ、ちょ、ちょっ!何してんの!」
『あ、あの』
トド松をチラリと見ると
血の気の引いた顔をしている
『こ、これはね』
お「やー、いいおっぱいだね
AV何かよりもめちゃくちゃ綺麗じゃん
めちゃシコじゃん」
そう言ってヘラヘラと笑うおそ松に、カラ松がゲンコツを落とす
少し和んだ雰囲気に
めくれ上がった上着を整えると
ポカリと、トド松にゲンコツを落とし
『調子に乗り過ぎ』
そう、怒ったようにゆえば
チョロ松達からトド松への罵声が飛ばされる
『元はと言えばおそ松が、ペラペラ喋るから何だからね』
お「じゃあ、今度は2人だけの秘密にしとこ」
『次は無いから』
チョ「もう、その時点で2人だけの秘密じゃないからね」
お「でも、トッティもこんな強引に行くとか
こじらせちゃってるね、童貞」
一「だから、1番ヤバイのはトッティ。ヒヒ」
十「こじらせちゃってるぜっ」
ト「あ゛ーーー!うるさいっ!」
いつものうるさいやり取りに
小さくため息をつくと
何故押しかけてきたのかを問い質す
お「あー、トド松からラインがあったんだよ
キスしたのは一松だけじゃなくて十四松もだよって
そうなったら、末弟も負けじと突っ走るだろうなと思ってきたら
案の定その通りだったってわけ」
おそ松がじとりと、視線をむければ
十四松とトド松は視線をそらし冷や汗をかいている
カ「抜け駆けは、ルール違反だぜ?」
一「黙れクソ松」
『でも、助かったかな。
ありがとう』
にこりと笑顔を向ければ
おそ松はいつものように、鼻の下を擦りながら笑う
『今日は、良いお肉買って松代さんにすき焼きにしてもらおーっと』
カ「ナイスアイディアだ」
少し気まずそうに、ソファに座るトド松に
『出かけるんだから、早く洗濯物取り込んでくれる?
ハウスキーパーさん?』そう声を掛ければ
うん。といつもの黒目がちな瞳を細め
ベランダへと駆け足で向かった