第4章 血界戦線《レオナルド・ウォッチ》
いつものの家の柔らかなソファに
座りコーヒーを飲む
鞄に入った、へのプレゼントは
彼女のドレス姿をみて渡すのをやめてしまった
小さなルビーの付いた華奢なネックレスを見たときは
彼女の血焔術についた名前と同じだと思い
バイト代を貯めて買ったものだが
何故か急に
自分と同じ様にちっぽけで安っぽく思えてしまった。
コーヒーに映る情けない顔をした自分に
小さく溜息が出る
『今日はため息ばかりね、レオ』
はそう言いながらリビングに顔を出す
「さん!ドレス着替えに行ったんじゃ無かったんですか?」
『チャックがかんじゃったみたいなのよ
ちょっとレオお願い』
そういってくるりと僕に背を向ける
ソファから立ち上がり
ここ!ここ!とチャックを指差すさんの
背中に手を近づける
真っ白で柔らかそうな肌は
今日のふわふわと積もる新雪を思い出させる
そっとチャックを下せば
いつもは見ることの無い
背中からお尻にかけての滑らかな曲線が現れる
『ねえ』と急に艶っぽい声をかけられ
「っはい!」
上ずった声がでる。
そんなレオナルドに、クスリと笑うと
『今日一緒にお風呂はいる?』
「お風呂ですか。」
「え?!お風呂?!」
驚き声を上げるレオナルドに、
きょとんとした顔で、そ、お風呂。と答えるに
レオナルドはまた大きな声を上げる。
「な、なんで‥‥なんで?!」
『なんでってセックスするから?』
『レオ初めてなんだし、いちをレオの意見聞こうと思って』
そりゃあ、僕は童貞だし付き合ってから今まで
何にも僕からは出来なかったけど
「・・・・・っ」
今更ながらにの羞恥心のなさに驚く。
『先入ってるから、心の準備が出来たらきてね♡』
ふふふ、なんて笑いながら楽しそうに
お風呂場へ向かうの背中を見て
先程よりも大きな溜息が出る