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【HQ】こんな5人の同居生活

第1章 皆でわちゃわちゃクリスマス(2016.X'mas)


‐赤葦side‐

りらが、こういうミスをするタイプだって分かっていた。
悪戯だとか慣れていないし、慌ててやろうとするから失敗する。
そんな、案外抜けている所も好きだよ。

そんな事を口に出せば、あの2人の的になる事は分かっているから言わない。
今は、やりたい事があるから、捕まっている場合じゃないしね。

席を立って、部屋に隠していた物を取りに行く。
りらが着るとは思えないものだけど、君の事だから着替えなんか忘れて風呂に入っているよね。

部屋から風呂場の方へ。
脱衣場になっている場所に、思った通り着替えはない。
持ってきたものを置いて静かにそこから出る。

「何してるんですか?」
「赤葦、コソコソ動いてもりら関係はバレてるからな。」
「俺等だってバカじゃねーぞ?」

皆さんお揃いで、勝手に動いていた俺を問い詰めにかかっている。
こんな場所で話していたら、りらが出てきた時に気付かれるって分かってない。

取り合えず、リビングに戻ろうと声を掛けようとした時、浴室の扉が開く音が聞こえた。

今から動いたら、足音に気付かれる。
ここで待っていても怒られるのは予想出来たけど、何も出来ずに息を潜めた。
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