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【HQ】こんな5人の同居生活

第1章 皆でわちゃわちゃクリスマス(2016.X'mas)


予定通り、炭酸が吹き出したのは良い。
ただ問題は、気付かれた事で慌てたようで、飲み口を黒尾さんに向けていなかった事。

大部分が、私目掛けて吹いてくれた。

「…わーっ!りらちゃん!大丈夫か?」

大慌てするのは、勿論木兎さん。
濡れた部分を拭いてくれるのは良いんだけど、それ、テーブル用の布巾ですから。
それで拭くなら、汚れたテーブルの方にしてくれ。
私を拭くな。
しかも、胸とか際どい所を触りそうになっている。
相手は木兎さんだから、わざとじゃないだろうけど。

「…りら、これ使って。」

木兎さんを私から引き剥がし、綺麗なタオルを渡してくれたのは赤葦さん。

あれ、この役目はいつもなら黒尾さんだろ。

不思議に思って、周りを見回す。

自爆した私を、バカにしたような顔で見ている月島くんと、大爆笑している黒尾さんがいた。

「…私、シャワー浴びてきます。」

心配すらしてくれない2人にイラっとはした。
だけど、人に悪戯らしい事をしようとして勝手に私が自滅しただけだ。
誰かを怒るのは違う。

皆から離れて、頭を冷やそうとリビングから出た。
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