第4章 皆でわちゃわちゃ彼(?)シャツ
‐月島side‐
朝から、リビングの方が騒がしい。
同じ家の中だから、たまに大きな声を出されると響いてくる事もあるけど、朝からこんなのは始めてだ。
まぁ、どうせ誰かがりらを構いすぎて、誰かが止めてて。
そんな、うちにしたらよくあるパターンだろうケド。
一度物音に気付いてしまうと眠れなくなってしまうもので、リビングに顔を出した。
そこに居たのは、変質者3人とりら。
いや、そのりらも裸エプロンなんて異常な格好をしている。
あ、裸ではないね。
水着らしきもの、着てるから。
どっちにせよ、そんな格好するから、こんな騒ぎになるんだよ。
言葉なんか出ず、呆れた溜め息だけが漏れた。
無防備な彼女を猛獣の中に放っておくなんて出来ないから近付いて、その手を取る。
「りら、どういうつもり?誰かを誘惑でもしたかったの?」
「…最近、天気悪くて。洗濯物が乾かなくて。これなら、見られても大丈夫かと。」
言い返してくると思ってた嫌味に、まさかの真面目な返答。
りらが、マトモな考え方してないのは分かってたけど。
普通に考えて分からないかな、それはナシだって。
「着るものないなら、僕の部屋来ればいいデショ。隣なんだから。何か貸してあげるから、来て。」
「…有難う。」
「えー!?なんで、ツッキーなら借りるんだよ!だったら俺のでいーじゃん!」
りらの手を引いて、部屋に戻ろうとしたけど、デカイ声に阻まれた。