第3章 赤葦メインで誕生日
流石に吐き出す事は出来なくて、頑張って飲み込む。
食道まで痛い気がする。
涙も浮かんできた。
「…やりすぎました。すみませんでした。」
こんなものを人に食べさせた、罪悪感。
頭を下げてしまうと、皆は満足したようで、たこ焼きが再開された。
また、先程と同じく好きな具材を入れて各々が焼いている。
でも、今度は私に押し付けてくる事は無かった。
それはそれで淋しい、とかワガママな性格である。
結局、皆がお腹いっぱいになるまで黙々とたこ焼きを焼いては食べ、の繰り返しだったけど。
静かなまま、たこ焼きは終了…なんて事はなかった。
酔っ払った木兎さんが、自分の持ってきた焼酎を飲みたい、と騒ぎ始め。
プレゼントされたものの筈なのに、それを勝手に開けられるオチがあり。
いつも通りのカオスを見る事になった。
まぁ、現在の木兎さんは、この家に住んではいない訳で。
騒ぐだけ騒ぎ、場を引っ掻き回して酔っ払ったまま帰っていった。