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境界線。【安室透夢小説】

第2章 後ろの正面だぁれ?





今日も特に変わったこともなく過ぎていった。
いつも通りの学校、いつも通りの友達、いつも通りの先生、いつも通りの授業、いつも通り......。

「.....幸せだなぁ。」

誰に言うでもなくポツリと呟いた。

「ちょっと、 くのえ。何が幸せなのー?まさか、本当に男でもできたんじゃ」

園子ちゃんに追及される。

「えへへ。内緒ー。よーし、今日の授業もあと1時間だね。」

「あ、話し逸らしたわね。」

「ほら、園子ちゃん、チャイムなっちゃうよ?」

しぶしぶといった表情で自分の席に戻っていく。
自分でもなぜかわからないけど、無意識に出た言葉。

いくら考えても理由は分かる気がしない。不毛なのでやめよう。















本日最後の授業が終わる。
自分の帰路へ着いた。
いつもの如く、ポアロの前を通り過ぎる。
どうやら、今日はあの人はいないらしい。

「あ、お姉さんこの前の!」

女の子に呼び止められたため、立ち止まり後ろを振り返る。

「.....貴方は.....、えっと、コナン君のお友達の。」

「あゆみって言うの。んー、、 くのえさん、、だっけ?」

「うん。...貴方達のお名前も教えてくれる?」



出会ったのは5人。
コナン君とあゆみちゃん、げんた君に、みつひこ君、それから、すごく大人びた雰囲気の灰原哀ちゃん。

自然と笑みがこぼれる。

「へー、少年探偵団っていうの?...じゃあ、今度何かあったらお姉さんのこともよろしくね。じゃあ、今日はもう行くね。またお話ししましょう。」

そう言って、彼らと別れる。







「.....ただいま。」

「おかえりなさい!」

家に着くと昨日と同様、彼が出迎えてくれた。

「よし、晩御飯の材料買いに行こう。何が食べたい?」

「ハンバーグ!」


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