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境界線。【安室透夢小説】

第20章 コウノトリが運んでくるものは?


安室side

くのえさんが呟く。
くのえさんと僕が交際してるということは周囲に知られない方がいいということだろうか。
苦笑しなごら自分の足元を見つめるように俯いた。

「......でも

頬に触れる柔らかな感触と くのえさんのシャンプーの香り。
え、今、キス…。

「私と安室さん、実はこういう仲なんですよ?」

梓さんは目を大きく見開いていた。
コナンくん以外の少年探偵団のみんなは顔を赤くしていたし、コナンくんはやや呆れた顔で僕たち2人を眺めていた。
それ以外にお客様のいない時間だったことに胸を撫で下ろした。
窓の外から視線を感じた気がしたが、人影は見当たらない。


「......あ。安室さん! くのえさんは高校生ですよ!」

話が振り出しに戻ったような気がした。

「え、えっと...

「でも、真剣交際ですし。双方同意の上なので。」

くのえさんがにこやかに説明する。

「...真剣交際、じゃなきゃ私は通報しているところですよ。安室さん!くれぐれも通報されるようなことはないようにお願いしますね。」

「は、はい。」

あぁ、なんかこの状態、デジャヴ。

「大丈夫ですよね。お泊まりしても本当に何もなかったですもんね。」

「ちょ、 くのえさん。今それを言ったら...

「お、お泊り........安室さんがJkのお家にお泊り...........」


「あ、梓さん!違うんです!いや、違わないけど、違いますよ!コナンくんも一緒で、えーと、とにかく違いますから!」












「...... くのえ。安室さん語彙力なくなってるけど。」

「本当にね、珍しいよねー。」





「 くのえお姉さん歩美にも赤ちゃん抱っこさせてー。」

「あ、僕もしたいです!」

「俺もー!」

「はいはーい。順番ね。でも、赤ちゃんはおもちゃじゃないから慎重にね。優しく抱っこしてあげて。」

「歩美も赤ちゃん欲しーい。」





「本当に大好きな人ができたらコウノトリさんが運んできてくれるのよ。」

そう言って くのえは悪戯っぽく笑った。


20章 end
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