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境界線。【安室透夢小説】

第8章 普通の定義を述べよ。


安室side

あの後は、 くのえさんのお義兄さんも混ざって前日のように映画を見たり、話をしたりしていた。

くのえさんはずっとお義兄さんと二人暮らし。
二人暮らし........お義兄さん。血が繋がっていなかった。
ご両親は?なんて聞かなかった。きっとなにか理由があるだろうから。

今朝は書き置きを残してみんなが起きる前に家を出た。
家まで車を取りに戻る。
車に乗り込みイヤホンを片耳につけ、機械のスイッチをオンにする。





『........さん...........にね。』

くのえさんの声が聞こえた。

『.....ぁ、仕方....じゃない?あの人社会人でしょ?』

『そうだけど、あ、コナンくん。ほっぺにご飯ついてるよ。』


声がはっきりと聞こえるようになってきた。
今朝、早く起きて盗聴器をとりつけた。
彼女の家に盗聴器をつけるのに心苦しくはあったが子供の命がかかってらかもしれないんだ。
彼女を疑っている自分と彼女は無関係であると信じている自分がいる。

「.......はぁ。..... くのえさん。」



『よし、じゃあそろそろ大学行くね。今日は、多分研究室に泊まると思うから帰ってくるのは明日の夕方かな。』

『うん。わかった。」

『 くーちゃんも今日は、高校でしょ?コナンくんは、小学校行く前に一回帰らなきゃいけないんだよね?2人とも遅刻しないでね。』

『僕ももう出るね! くのえ姉ちゃん二日間ありがとうございました!』

『はーい。2人とも行ってらっしゃい。』





『......................,......あ、××先生ですか?はい、○組の 結城です。.....それが、今日なんだか熱っぽくて学校休むって電話を。はい、はい、心配おかけしてごめんなさい。いえ、1日休めば大丈夫だと思うので。はい。失礼します。』


..熱っぽい?昨日のアレが関係しているのだろうか。
時々なるし、心配ないって言ってたけど、やっぱり心配だな。









なんだ?携帯の着信音。誰かから電話なのか?


『____もしもし。うん。_____もうすぐ迎えに行くから。___うん。準備しててね。知佳くん。』





知佳くん。
やっぱり.... くのえさんはクロだったのか?
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