第6章 探しものはなんですか?
くのえside
コーヒーを飲んだあとコナン君はすぐに寝てしまった。
睡眠薬を盛った。なんていうと聞こえが悪いから
よくお昼寝できるおまじない。ってことにしておこう。
コナンくんが私を信用しすぎるから悪いんだよ?
まぁ、私も同じポットから淹れたコーヒーを飲んだから余計疑わなかったんだろうな。
私は少し眠くなった目を擦った。
コナン君は身体が小さいからよく聞いたんだね。
コナン君に毛布をかけると私は家を出た。
ずっと一人ぼっちにしている彼に会いに行かなくてはいけない。
私は駅前のビジネスホテルのフロント潜り抜ける。
807号室のドアを開ける。
「お姉さんー!」
寝室から知佳くんが走って出てくる。
「知佳くん!こんなところに一人にしてごめんね。」
こんなところと言っても食事は3食部屋まで運ばれてくるし、トイレ、浴室も部屋についている。
景色もいいし、、私も一緒に泊まりたかったな。
「大丈夫だよ。テレビ見てたし!それより聞いてよ!すごいんだよ、ここのご飯すごく美味しいんだ!」
「...そっか、よかった。」
「あ!でもね、もちろんお姉さんのご飯の方が好きだよ!」
「ふふふ、嬉しい。ありがと。」
「...お姉さんどうしたの?もう1日ここに泊まって電話で言ってたのに、、もしかして迎えに来てくれたの?」
「......あのね、知佳くん。お話があるの。」
「......はなし?」
「...そろそろお姉さんとサヨナラしようか?」