第4章 ヘンゼルを殺したのは誰?
コナンside
どこいったかなぁ。
やべぇぞ。無事だといいんだが。
くのえの鞄に発信機をつけたはずなのに反応がない。
気づかれたか?
この辺りのはずなんだが。
「あれ?コナンくん?」
顔を上げる。
安室さん!
ココはポアロ?なんだ、そんな方まで戻ってきていたのか。
「安室さん! くのえ見なかった?!」
突然のことに安室さんはキョトンとしていた。
「...... くのえさんがどうかしたのかい?」
「それが、 くのえ姉ちゃんが....」
「freeze,Holmes!」
後ろから くのえの声が聞こえ、頭に固いものを押し付けられる。
「 くのえ.......姉ちゃん?」
「コナン君ひどーい。安室さんに助け求めるなんて。」
「 くのえさん?なにを?」
「...私、怒っちゃうよ?______バンっ」
後ろを振り返る。
くのえの手に握られていたのは
.............缶コーヒー?
「急にいなくなるんだもん。びっくりしちゃった。はい。コーヒー。」
「...あ、ありがと。どうして..?」
「今日、お泊まりするって約束したでしょう。迎えに来たんだよ?」
「へ?お、お泊り?」
なんのつもりなんだ?
「安室さんも、突然ごめんなさい。コナン君と遊んでる途中だったんです。」
「ははっ。確かに、少し驚きましたよ。突然、freezeなんて。どこの組織の人かと」
「組織?あぁ、アメリカン映画の物真似ですよ。ほら、よく主人公に拳銃突きつけるシーンとかありますよね。あれって怖くないんですかね?自分のターゲットにあんなに近づいて。もしかしたら、反撃されて自分がやられちゃうかもしれないのに。」
「確かに。ここに銃を当てているって自ら教えているようなものですしね。」
「コナン君?汗、すごいよ?はい、ハンカチ貸してあげる。」
そう言って くのえは笑顔で俺の額の汗を拭う。
「ありがとう。」