第3章 人を隠すなら××の中。
その後は結局、あいつらは遊園地を満喫していたし、博士に くのえの動きを見ていてもらっていたが、特に怪しい動きはなかったという。
どうしたらいいんだ。
このままだと、彼は くのえに殺されてしまうかもしれない。
このまま2人で返していいのか?
知佳くんに くのえのこと聞いてもはぐらかされちまうし。
「...心配?」
「えっ?」
「心配なら、私のこと見張っててもいいよ?」
「.....見張ってたら殺さないの?」
「.....?」
〜〜〜♪♪〜〜♪〜〜♪♪♪
その時、遊園地の閉園を告げるメロディーが流れた。
「....あ、知佳くーん!そろそろ閉園時間だし帰ろうか。」
「はーい!」
くのえの声にみんなが集まる。
「今日は楽しかったぜ!」
「それに、クレープもごちそうさまでした。」
「ちーくんも、お姉さんもまた一緒に遊ぼうね!」
「うん、みんなありがと。ちーくんもいい思い出になったと思うよ。ほら、ちーくんも。」
「みんな、今日はありがとう。僕もすごく楽しかった。」
「じゃあ、帰ろうか。」
「みんな、バイバーい。」
そう言って2人は行ってしまった。
「...博士、先帰ってくれ。」
「えー!コナン君だけずるーい。」
「わりぃな、この後、行くところがあってな。じゃあな、」
「新一。気をつけるんじゃぞ。」((小声
俺は2人の後をつけることにした。