八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第6章 ページ6、魔法帝
それからの毎日…
ぼろぼろになりながら帰ってくることが多かった。
だが、息があれたりバテバテになっている状態も
少しずつ改善しつつあった。
1週間も経つと、変化は急速なものとして現れていた。
いつもなら
魔が集約されているかのように白く光り、それを常に全身にまとった状態であったが
それが体内に収まっており、濃縮されているのが見ずとも感じられた。
アンチドリという種類の鳥は、魔力の低い者に集まる習性を持つのだが
ケイトが近付きそうになると、群れを成して移動して一斉に離れていき
その範囲が3kmと広がっていた。
本人は「一度見てみたい」と言っていたが、おそらく無理だろう。
2月の中旬頃に入ると
服も初めのような「ぼろぼろ」ではなく、「多少」ぼろついた程度に収まりつつあり
ケイト「あ、兄上!」
フエゴレオン「今日はもういいのか?夕方だが」
ケイト「うん!もう十分だってさ。
それとね、魔法学校の件だけど
「12月31日の時点で14歳になるものが、12月下旬に卒業できる」んだって。
魔法帝との会話の時、うっかり言い間違えちゃってた。
魔法帝にそのこと指摘して謝ったら
誰でもそういうミスはあるから、気にしなくていいだって」
フエゴレオン「そうか。
修業はどうだ?」
ケイト「大分と動けるようになったよ」
このように全く息が荒れておらず
会話が流ちょうに出来るほどになっていた。
本人によると、身体の痛みも多少程度になったらしい。