八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第6章 ページ6、魔法帝
それから、ケイトは魔法帝と共に王宮へ行ったわけだが…
晩になるまで何の音さたもなく
夜8時を回った時、ようやく帰ってきた。
夜6時を回ってから、ずっと玄関で待っていたわけだが
そこに帰ってきたのは…
ケイト「ぜえーぜえー」
見たこともないほど、息を荒らした状態のケイトだった。
全身ぼろぼろで、修業の過激さがうかがえた。
ケイト「…」ふらあっ
フエゴレオン「!!」
どさっ!!
玄関で私を見るや否や、安心したように微笑み
そのまま力なく、前へ倒れ込んだ。
私は驚きながらも、咄嗟に受け止めたが…
既に意識はなく
立って歩けるような状態じゃないことは、誰の目にも明白だった。
使用人「ああ!!;すぐ運びます!!」
それを見るや否や
真っ青になって、使用人がそう言いだしたが私は聞かず
フエゴレオン「いい、自分で運ぶ」
そう言ってケイトを抱き上げ、ベッドへと運んだ。
一体、どれほどの修業をしたのだろう。
出発が昼の2時として、修業開始はおそらく2時から数分先だろう。
それから
このふらつきようから見て、2分の所を5分以上かけたようにも思う。
つまり、2時数分あたりから7時五十数分までぶっ続けでしていたということか?
そう憶測を重ねる中
ケイトは私の腕の中で、微動だにしないほど疲れ切っていた。