八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第6章 ページ6、魔法帝
フエゴレオン「シスターテレジアは、お元気でしたか?」
魔法帝「ああ。
喜々として、君やケイトのことを語っていたよ^^
そういえばヴァーミリオン家の宮廷に仕えていたんだったね、テレジアは。
今はシスターだけど、あれは本当に強かった」しみじみ
フエゴレオン「はい」
今から5年ほど前、私が9歳の時に
テレジアはシスターとなり、宮廷仕えをやめた。
その言葉に頷くと
魔法帝は何か思いついたようで、ケイトへと再び向き直った。
魔法帝「そうだ!
何なら今日からでも行けるよ?王宮」
ケイト「えええ!!??・・;」
魔法帝「本当は視察のつもりだったんだけど
思いのほか、収穫の方がでか過ぎた。
どうだい?
よければすぐにでもできるよ?修業!」キラキラ
無邪気に目を輝かせる魔法帝に
ケイトはたじたじで、後ろへと後ずさっていた。
ケイト「でも、これから兄上と修業で、先約があって;」
魔法帝「そうか。残念だなあ;」しゅんっ
フエゴレオン「私は構わない」
ケイト「え?」
フエゴレオン「それが将来のためになるはずだ。
ケイト…
行くからには、必ず身につけてこい。
「自身に合った、自分だけの使い方」というものを。
完膚なきまでにだ!」
そう笑いかけて頭に手を置いて撫でると
ケイトの真っ直ぐに向けてきた目が、輝きを増した。
きっと…
楽しそうだという想いで、本当は行きたくてたまらなかったんだろう。