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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第6章 ページ6、魔法帝





ケイト「…………え?・・」


数秒の沈黙の後

ケイトは驚きのあまり白目を向きながら、疑問符を浮かべていた。



それとは対照的に

魔法帝はニコニコと、ケイトへ笑いかけていた。


元より、そのつもりで来たのかもしれない。



フエゴレオン「それは、宮廷に泊まり込みでということですか?」

魔法帝「いや、自宅から宮廷へ通ってもいいよ」

ケイト「何で…私だけ?

このような異例は、聴いたことがないのですが(汗」おずおず


おずおずと申し訳なさそうに、尋ねていた。

おそらく、その意図が解らないのだろう。



魔法帝「そうだね。

君の魔力は、異質すぎる。
戦いにおいても、子供よりも大人が相手の方が遠慮抜きに出せるはずだ。


君…今まで、一度として全力は出したことがないだろう?」

ケイト「!!」


その問いにケイトは

どうやら図星のようで、目を見開いていた。



魔法帝「12歳から魔法学校へ通う1月よりも前、12月下旬までの間だけ

宮廷へ通って、子供相手でも死なないよう「加減」を身につけて欲しい。


君がもし全力を振るえば、全てが吹き飛んでしまう。

それを解っているからこそ
今身につけているそれは、繊細さよりも量や質を圧倒的に弱めて打っている。


約11か月ほど前
あの流れ星の大群は、君が起こしたものだろう?」

ケイト「!!」びっくぅっ!!


魔法帝「シスターテレジアに聞いたよ(微笑)

「将来、大変な力を発揮するだろう子と出会った」とね」


そう、にっこりと微笑む魔法帝に

私は察した。


ケイトに、力の完璧な制御をものにさせたいのだと…


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