八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第6章 ページ6、魔法帝
魔法帝「実はね…
君が持つ「創造属性」は、クローバー王国を建国した王様が使っていたもので
それによって、この国の「基本となる建物」や「結界」
「クローバー王国にある魔導書」ができたんだ。
それこそ数多にね」すっ
俯き続けるケイトの視界に入るよう
魔法帝は、自身の魔導書を差し出しながら言い放った。
魔法帝「神様がこの世を作った際にも、「創造魔法」が使用されていたと言われている」
ケイト「!初代の王様が!?神!?」
魔法帝「神じゃなくて人間ね、最初の国王は。
紛らわしかったかな?」
ケイト「へえー、早とちりしちゃった;」
そのような話をされた時になって
ようやく下を向き続けていた顔を上げ、魔法帝へ目を向けた。
魔法帝「12歳になると、魔法学校に通うというのは知っているね?」
ケイト「こっくり)はい。
1月を迎えた時、12歳の者たちは魔法学校の門戸を叩きます。
ですがそれは王貴界から平界までしかなく、恵外界にはありません。
魔法学校には基本12~13歳の人達が多く、兄上はもう12月下旬に卒業しています。
その時の年齢は誰もが14歳だとか」
魔法帝「うんうん(二度頷く)
今年は12月21日だったね。
そうか。知ってるなら、話が早い。
君…宮廷で学ぶ気はないかい?」
その魔法帝からの問いに、長い沈黙が訪れた。