八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第6章 ページ6、魔法帝
ケイト「お前のような不審者に…
大切な相棒を渡す気など!毛頭ない!!」かっ!
ごおおおお!!!!
そう叫んだ直後、魔がケイトと一体になったように見えた。
魔法帝「…素晴らしい」微笑
ケイト「覚悟しろ!!」だっ
フエゴレオン「待てケイト!
この人は…魔法帝だ!!」
その言葉を聞いた直後…
ケイトの思考は固まり、襲い掛かろうとする動きを止めた。
ケイト「…え?;」真っ青
それから私たちは何度も謝ったわけだが…
当の魔法帝は全く意に介さず
魔法帝「いーよいーよ、
いきなり押し掛けたこっちも悪かったんだし^^♪」
逆にいいものを見れた、と快活に笑っていた。
数分後、言うまでもなく魔法帝は客間に移動していた。
魔法帝「あっはっはっはっ!!^^
それにしても凄い光景だったよ!
あんなに魔に好かれるなんて凄いじゃないか!!」キラキラ
魔法帝はいたく上機嫌で
キラキラと瞳を輝かせながら
興味津々に詰め寄り、称賛し続けていたが
ケイト「もう終わりだ。
私が終わらせたんだ;
ヴァーミリオン家に多大な迷惑と不幸を;」ずうううん
フエゴレオン(久方ぶりに見たな;)汗
ケイトは魔法帝とは対照的に
両膝を抱え込んで
じめじめとその場に座り込んだまま沈み込み続けていた。
かく言う私は
あまりの激しい温度差に、どう会話に入ればいいか長考していた。
魔法帝「大丈夫だって。
君の魔法や魔に興味があって見に来ただけなんだから!」
そう言って
ケイトへ肩を組む姿に、若干苛立ちを覚えた。
フエゴレオン「むっ)あまり近付かないで下さい」
魔法帝「ああ、ごめん。まだ人に慣れてないんだったね」ぱっ
そう言うと、魔法帝はすぐに離れた。
かつて世界が魔神とよばれる存在によって滅ぼされようとした時
1人の魔導士が現れて魔神を打倒し、世界を救った。
後にその魔導士は伝説となり、「魔法帝」と呼ばれた。
それから時は過ぎ
クローバー王国は、代々の魔法帝と
その下に存在する9つの魔導士集団「魔法騎士団」によって、平和を謳歌していた。
つまり
魔法帝(国王は別に居る)になるには、相応の実績と強さが必要になるわけだが…
この人は人並み外れて魔法に対して興味があるようだ。