八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第6章 ページ6、魔法帝
2月上旬
ジリリリリ
ふと、玄関のベルが鳴り響いた。
使用人「あ、私が出ます!」
ケイト「大丈夫だよ。私が出れるから!」
使用人「でも私の仕事ですし」あわあわ
ケイト「別にいいじゃん。
それに、お前にばかり世話をかけるわけにはいかないよ。
少しでも使用人の仕事減らして楽させたいもん。
そんでもって!
少しでも出来ることを増やすことが、自立への一歩だって兄上から教えてもらった!b」ぐっ!
親指を立てながら言うケイトに
使用人はいたく感動したようで、口元を押さえながら涙を滲ませていた。
使用人「じーん);
人との対話、凄く苦手だったのに;
あんなに立派に成長して;;」しくしく
フエゴレオン「…;」さすさす
その場で泣き出す使用人に
私は冷や汗交じりに、落ち着かせようとその背を撫でた。
が
使用人「来たばかりの時は…
あんなに人に絶望して、部屋から一歩もおおおお;;;」わあああん
フエゴレオン「!;」
悪化した;
突如として
その場でしゃがみ込み、涙を滝のように流し出した。
まあ…
あの当時のケイトを知っていれば、これほどの成長は喜ばしい限りだろうな。
事情に関しては、幼少にひどい目に遭わされ続けていたということは伝えられているらしいが……
そうひとりで考え込む中
未だに使用人は泣きじゃくり、ケイトは玄関へと走っていた。
ケイト「どっちにしろ
兄上と修業で外に出るつもりだったんだしさ!^^」
そう言って、先に出ていくと
「やあ」
ケイト「?はい、何用でございますか?」
「ちょっと、尋ねたいんだが…
創造魔法の使い手がいると聴いてね。家にいるかな?^^」にっこり
怪しさ満点の人が立ってて、すぐ扉を閉めた。らしい…