八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
どのような形であれ
ケイトはここに来てくれた。
そして…
共に過ごした2年間は、まるで夢のようだった。
ケイト「兄上!兄上~!^^♪」
フエゴレオン「?どうした?」
いつも通り、机の上にある課題に向き合っていた時
笑って何度も呼びかけてくるケイトに振り返れば
楽しそうに、窓の外を指さした。
その先には無論庭があったが
いつもとは違い、鳥がわんさかと集まっていた。
ケイト「見て見て、鳥が集まってるの!」キラキラ
フエゴレオン「ああ、本当だ!
どこから来たんだろうな?」微笑
ケイト「空からじゃない?
あのね!
集めるために米粒まいといたんだ~^^♪」るんるん
フエゴレオン「そうか、それでか!
はっはっはっ!^^」
他愛のないことでも、楽しく感じた。
母上「こら!勝手に持ち出して!」
ケイト「ごめんなさいいいい;」だっ!!
母上「悪いと思うなら止まりなさ~い!」だっ!!
だだだだだ
元気に走り回る姿が見えた。
フエゴレオン「はっはっはっ!^^」
母上「フエゴレオンも追いかけるの手伝って!
シェパード並みに早いのよ!」
フエゴレオン「解りました!」微笑&敬礼
だっ!!
ケイト「わー!!;鬼が二人に増えたあああ!;」
母上「観念なさ~い!!」
ケイト「わああああ;卑怯者おおお!;」
母上「卑怯でもなんでも結構よ!」
フエゴレオン「はっはっはっ。逃げ切れると思うなよ!?」微笑
ケイト「わ~ん!;
母上と兄上がいじめるううう;」
母上/フエゴレオン『自業自得よ!/自業自得だ!』
ヴァーミリオン家の長男として
ヴァーミリオン家の次期当主として…
その緊張感で、責任感で押しつぶされそうになる時も少なからずあった。
だが…お前が来てから変わった。
笑い声が絶えない、明るい家庭になった。
ケイト「兄上♪兄上~^^♪」
幸せな日々を、毎日を、私に惜しみなく与えてくれた。
私の大切な…
初めての友であり、初めての恋人。
守りたいのは…
その幸せそうにキラキラと輝く、私が惚れた「笑顔」だった……