八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第2章 ページ2、地獄
6歳から8歳までの間…
死人とされていた私は
研究所で、最後のハーミット家の人間として実験サンプルとされていた。
両親が四つ葉の魔導書を持つ同士の子供。
かの王族の中でも強力無比な力を持つ「ハーミット家」、最後の生き残り。
ハーミット一族の血には、魔(マナ)が高密度に内在している。
理由はありとあらゆる場所に魔を送り、その機能を向上させるため。
そのため、その血を飲んだ者は超高濃度の魔の恩恵を受け、不老不死になるという言い伝えがあった。
実際は、あまりもの魔の質量の違いに体が拒絶反応を起こし
瞬く間に全身に行き渡ると同時に、飲んだ者の全身が内側から破裂する。
=毒にしかならなかった。
自殺志願者や強欲な者たちへの実験材料にされ、目の前で見せられ続けた。
そのため後々、怪我とかをするのは別に平気だが
それをなめられたり拭われそうになる時は、身の毛もよだつほどの恐怖のあまり固まることになった。