八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
フエゴレオン「お前が大事だからに決まっているだろう!!??」
それでも負けじと叫んだ。
これだけは譲れなかった。
譲りたくはなかった。
私の…大切な人だから。
ケイト「だったら……
だったら…!
今更…この感情、どこに向ければいいんだよ!!!??」
そう悲痛な叫び声が響く中、涙が床へ落ちていった。
下の方を向きながら、俯きながら、必死に叫びながら…
悔しそうに歯を食いしばっていたのが
いやに、目についた。
ケイト「勝手に自分の考え押し付けるなよ…
私たちは、育った環境も!乗り越えてきた痛みも!経験も!
全て違う!!
そんな状態で、その考えが…そう思うことが!
解るわけないだろう!!
今まで一切…
そう想われることなんて、なかった!!
それをやっと…2年前から、解るようになって…きたのにっ;」
フエゴレオン「ケイt
ケイト「余計なお世話だっっっ!!!!!!」
ばきぃ!!!!
ばぁん!!
母上「あなた…止めなくて」
父上「ああ」
姉上「フエゴレオン、大丈夫!?」
フエゴレオン「…姉上」
姉上「!」
その表情が不安気だったのが気に障ったのか
姉上は、ケイトを追いかけようとした。
が
父上「止めずともよい!
二人の問題だ」
姉上「でも…喧嘩を止めるには」
父上「ああ。
本人たちが、お互い納得するまでぶつかるのがいい。
そしてそれを決めるのはお前じゃなく、フエゴレオンだ」
そう言い放たれた時…
私の身体は、ケイトを追いかけようと立ち上がっていた。
なぜか…気付けば勝手に、体が動き出していた。