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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第5章 ページ5、喧嘩




ケイト「そうですね…

これを今聞かされるまでは、周囲の人たちは記憶でも消されたのかと思ってました。


「我が家から勘当され、血縁さえも否定された」と言っていた理由が解りました。

ですが、「書類から抹消された」と言っていたのは……?」


父上「存在自体、戸籍から魔法騎士団の記録に至るまで抹消という話だったか?」

ケイト「はい」頷


父上「あれは結果状の話だ。


四つ葉に選ばれながら数多の罪状をしでかした愚か者としての認識を避けるため
温情から父上が行った。

これ以上、あいつの罪を増やす前にな」

ケイト「なるほど…

小遣いを全て父が受け取っていたのも
裁判沙汰になった時、慰謝料かつ取り下げてもらうために全て使うためか」遠い目


フエゴレオン「そんなことをされていたのか;」

ケイト「要するに「ただの金に餓えた人」です、あの人は。

父と思うのもおこがましい」


怒りに満ち満ちているな…;

そう呟くケイトを見て、私が冷や汗交じりに思う中



母上「私とケイトの母は、いとこなのよ。


だから、血が繋がってないわけじゃないの。

と言っても、私にハーミットの血が流れているわけじゃないのだけれどね^^;」


ケイト「なるほど…」

姉上「大丈夫?

顔色が悪いわよ?真っ黒」


ケイト「いえ、大丈夫ですよ。姉上。

長年の疑問が解けて、さっぱりしました。


ただ、父の存在を思い出しただけです。
でもやっぱり嫌です、嫌い」きっぱり


ちゃんと感情を表に出して怒れるのは、大分と成長した証なのだろうか…


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