八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
父上「それから、血が繋がっているかを調べた結果
ケイトの父親とは、父上と血が繋がっていないことが判明した。
しかしその時には母親は衰弱死しており、父上の善意から引き取る形となった。
そして、ヴァーミリオン姓は名乗らせなかった。
が、本人は血が繋がっていないとは知らぬまま
あいつは王族なのだと有頂天になって、やりたい放題し出した。
王族なのだから、どれほど好きにやっても叱られることなどないのだとタカをくくり
金など山ほどあると、贅沢の限りを尽くそうとし出した。
父上が必死に人としての道を説いたのだが、叶うことはなく寝込むことになってしまった。
結果的に、魔法騎士団からは追放され
その時に事実を突きつけ、恵外界へと追い払った。
が、本人は未だに王族となることをあきらめきれず
ハーミット家に取り入り、見合いで結婚することになった。
これが…長年隠し続けていた真実だ。
周囲がそのことを知らぬのも無理はない。
やっていたのは、金の仕送りと身元引受人だけだったのだから」
ケイト「ヴァーミリオン家だって堂々と私に言い聞かせていたのは…」
父上「おそらく、母親の言葉を信じ続けていたのだろう。
あいつの母君は最期に、「ヴァーミリオン家としてしっかりやっていくように」と言っていたからな。
が、結果は堰が外れたような好き勝手な暴走だ」
その話を聞いて…
私はなぜか
ケイトの父親がなぜあぁだったのかについて、いたく納得してしまった。