八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
ケイト「…どういう?
「ヴァーミリオン家にとって次男だったわけだが、血縁までも絶縁されていた」って、最初の時に言って…」
父上「細かい経緯から話そう」
そう言いながら
しっかり私たちの目を真っ直ぐに見つめて、話し出した。
父上「あいつは、恵外界の生まれだ」
ケイト「!…確か、一番外側の?」
父上「ああ。
そこで、あいつは生まれた。
あいつの属性は、私たちヴァーミリオン家の炎と同じで
それだけで、実の両親から厳しくしつけられたそうだ。
虐待に当たる行為から、罵りに値する暴言まで全てだ」
その言葉に…
ケイトがされてきた行為が、そのケイトの父親にとっては当たり前だったということが分かった。
ケイト「前に言っていた…
「あやつは期待され、両親から厳しく育てられた」って…」
(25,26ページ参照)
父上「頷)ああ。生みの両親の話だ。
結果として、私の家に引き取られたのにはわけがある。
あいつが8歳の時、父親が事故で死んだということだ。
実際はお金を略奪しようと侵入した強盗にやられ、全財産を取られた。
それからの貧困さのあまり、母親は気が触れたようで
彼の宿す炎と四つ葉の魔導書を見て、妄執に取り付かれた。
その進言により、私の父上に引き取られた」
その進言とは…
「この炎と魔導書はきっと、ヴァーミリオン家の証です!
きっと、血が繋がっているのは…本当の父親はあなたです!!」