八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
だが…
その日の晩、問題は起きた。
父上に、家に帰ってから呼び出されたのだ。
晩飯を食べ終わってから、部屋に来いとのお達しだった。
そして今、手短に食べ終わってから
ケイト「~!!;」とんとん!(胸叩く)
フエゴレオン「慌ててかき込むな。
急を要することではないようだったから、落ち着いて食べろ」さすさす(背中摩る)
ケイト「はい…兄上。
ありがとうございます」にこっ
若干苦しそうに青ざめるケイトの背をさすって、なだめながら待つこと数分。
私たちは、父上の部屋に移動した。
こんこん
フエゴレオン&ケイト『失礼します』
父上「ああ、入れ」
部屋の中からする声に、ドアを開けると
そこには姉上と母上もいた。
父上「まずは椅子に掛けてくれ」
フエゴレオン&ケイト『はい!』
大事な話であることは、明白だった。
私たちがそろって、椅子に掛けると
父上「さて…
何から言いだそうか」
思案顔で顎に手を当て、顔を曇らせていた。
父上「今から話そうとしているのは…
ケイトの父親に関してだ」
ケイト「!!」
父上「フエゴレオンも、よく聞いて欲しい。
私と、ケイトの父親は…義兄弟だ」
『!!』
その言葉に、私とケイトは息を飲んだ。
だが、母上と姉上が驚かない所を見て
二人はもう既に知った後なのだと、すぐわかった。