八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
ノゼル「お前の兄はずいぶん甘いな。
当に過去のことだ。乗り越えたというのに」
ケイト「あはは^^;
でもあれは結構トラウマなんです。
父に殺されかけましたし、2年もの間研究所で閉じ込められてて血や肉や骨を取られたりしたので;」
ノゼル「そうか。
それでも死ねず、生き永らえたのは
ハーミット一族特有の回復力や、生まれ持った魔力故か」
ケイト「ずきっ)…はい^^;」
そんな中、張り詰めた空気が漂い
あまりの冷たさに、戸惑いを覚えるばかりだった。
だが、その言葉を聞いて理解した時…
フエゴレオン「…それは、のうのうと生き永らえているとでも言いたいのか?」
怒り以外に、私の心を占めるものはなかった。
ノゼル「それ以外のとらえ方があったか?
王族ならば、そのような恥を味わってまで生きようとは思わない。
私なら死んだ方がマシだと思うが」
フエゴレオン「貴様!!」
ぎゅ!!
フエゴレオン&ノゼル『!!』
怒りを露わに叫んだ直後、それを止めに入ったのは…
私の腕を握ってきたのは、他でもなくケイトだった。
ケイト「やめて…兄上。
ノゼルを、怒んないで。
ただ率直に感想を言っただけだよ。
私も、ずっとそう思ってた。
それでも死ねないんだよ;
勝手に自然の中にある魔が集まって、治してくるんだよ;」
その声は震えていて、力もあまりに弱々しく
到底、止めようとしているもののようには思えなかった。