八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
ケイト「うわー、綺麗な銀髪」ぽー
ケイトはその外見に見惚れているようだが
やはり、いい気はせず
ノゼル・シルヴァから見えないよう、後ろに押し込んだ。
ケイト「?
(何で兄上、むっとした顔してるんだろう?」きょとん
フエゴレオン「生憎、こちら(ヴァーミリオン家)での方針は
「自分でできることはする」ということで通っている」
ノゼル「そうか。あれが例の…」
フエゴレオン「ぴくっ)!」
そう視線をケイトが見えた所へ向けるノゼルに
不意に、嫌な予感がした。
ノゼル「ハーミット一族の最後の生き残りか」
ケイト「!!」ずきっ!!
その言葉が吐かれた瞬間、時間が止まったようにまで感じた。
それほどに、ケイトの表情は…
心を閉ざし、絶望していた時のようなものに変わっていた。
フエゴレオン「やめろ!!」
ノゼル「なぜだ?本当のことだろう?」
フエゴレオン「その言葉が、知らぬだけだからなのかは知らない。
だが、それ以上言うな!
こいつは…ケイトは!」
そう叫んで訴えかけている時
ケイトを見せまいと制していた右腕に手を添えられ、ケイトが私の前へ出た。
ケイト「えっと…
ケイト・ヴァーミリオンです。よろしくお願い致します」ぺこり
ノゼル「…ノゼル・シルヴァだ」
その中で、私の思考は固まっており
目の前で起こる状況の変化について行けず、何も言えずにいた。