八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第20章 ページ20、絆
その過程があったから、強くなれた。
だからこそ、得たものがある。
あなたがいたからこそ、私は今の私でいられた。
だからケイトがさっき言ってた言葉もよくわかる。
その人生を知っているから…
ノエル「価値観は、人それぞれ。確実なんてことはない。
あんた…行くつもりなんでしょう?」
ケイト「……ばれちゃった?^^;」てへっ
ノエル「てへじゃないわよ;」
ケイト「…なんとなく、感じてた。
初代国王は、最後に私へ力を送って消えた。
死んだ。って言った方が正しいかな。
魔石なしでも生きていけるように、その最後のチャンスをくれたんだと思う。
初代国王は気付いていた、この世の闇にも、そのような人がいることにも。
だから私がけじめをつける」
ノエル「わかった。なら私も一緒に行く」
ケイト「ダメだ。危険すぎる。
っていうか…伝承があったよな?
『魔があるものを選んだ後、総意のもと国王を変ずることが可能』だって。
初代国王はきっと気付いてた。この力に」
すぅっ
そうケイトが言って息を吸った直後、魔が集まっていった。
ケイトの方へ集まっていき、あっという間に凄まじい密度になった。
空間を消滅させる以上のそれに、果てしない衝撃波が伴っていた。