八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第5章 ページ5、喧嘩
母上の伝言通り
私たちは、王都に来ていた。
いつも通りの賑わいで、それは凄かった。
何がかというと…
言わないでもなく、ケイトの怯えっぷりだ。
腕にしがみついて小鹿のように震えていた。
やはり、人混みだと怖いのか。
そう思っていると
ケイト「ごめん、兄上;」
フエゴレオン「もう少しゆっくり歩くか?」
ケイト「ふるふる)人に酔ったの;」おえっ
吐きそうに前のめりになりながら、口元を押さえていた。
フエゴレオン「!!;
済まない、袋をくれ」
店員「あ、はい!;」
そして袋を出されて、ケイトの下へ差し出した直後
ケイト「おええええええ;;」
涙を流しながら、その袋へと吐き出した。
結果としてまとめると
やはりまだ、人波にもまれるのは非常に難しいということだ。
ケイト「ごめんね、兄上;」
フエゴレオン「大丈夫だ。気にしていない」
川のほとりに添えられてあるベンチに座らせ
袋を片付けていると謝られたが、それほど意には介さなかった。
そんな時、学校でぶつかり合っている人と出会うことになった。
ぶつかり合うというより、自然と張り合う形にばかりなってしまうわけなのだが…
ノゼル「…買い物なら、使用人にやらせればいいだろう」
開口一番、かけられた言葉は
若干、腹立たしく思えるような内容だった。