八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
その涙の言葉に、病室にいた私達は自然と涙が浮かんでいた。
今年で15歳になるミモザやノエルはもちろん、レオも…ヤミも……
ヤミ「まだそんなこと言ってやがんのか…
バカヤロウで愚図でノロマで…(ぽとっ)
底なしのお人好しが」ぷるぷる
ぽとっ
震えながら両目に右手を置いて、透明の雫を零すそれを見て…
私もまた、涙が泉の如く溢れんばかりに、ふつふつと湧き上がってきた。
レオポルド「ぐすっ…今からでも遅くありませんよ!!
遅くはありません!;
今からでも、かけ合えば」
ケイト「その王位に…誰もが納得するとは限らねえだろ」
レオポルド「ですが!;;」
とんっ
その時、レオの肩に手を置いた。
ふるふる
振り返るレオに、私は黙って首を横に振った。
レオポルド「ッ…
兄上はそれでいいんですか!!?;
死なせて、それで…」
フエゴレオン「死なないし、死なせない」
『!!!』
ヤミ「何か手があんのか?」
フエゴレオン「再び魔石を戻す。共鳴しているようだ」
レオポルド「なら、また狙われる可能性も」
ノエル「それを護ればいい話じゃない」
ミモザ「そうです!まだ道はついえたわけじゃありません!」
がたっ!!
ノエル「ケイト!私が護ってあげるわ!
あんたが、今までそうやってきたように!!」
口々に呟かれる言葉の中
ノエルが立ち上がってケイトの肩を掴んで叫んだ。