八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
ヤミ「死んだ奴は、どうであっても帰ってこねえ。
だから、必死になれる。
必死こいて、二度と失うまいと頑張れる。
それでいいんじゃねえのか?」
ケイト「うん。私も、そう思うよ。
ありがとう、ヤミ^^」
ヤミ「気にすんなって」
ノエル「じー)まだ横になってた方がいいんじゃない?
まだ真っ青じゃない」
ケイト「…私はさ、もう直に死ぬかもしれない」
『!!!』
ケイト「今は、こうして辛うじて生きているけれど…
せめて、伝えたいことは伝えておきたい」
フエゴレオン「…解った。伝えてくれ」
ノエル「ちょっと待ちなさいよ!何で」
レオポルド「魔石が抜けたからですか!?」
ミモザ「そんな!まだ生きてて欲しいです!」
口々に言われる言葉に
ヤミ「やかましい!!
遺言になるかもしれねえってのにしゃべってんじゃねえ!!」
ヤミの一喝で、一時黙り込んだ。
ケイト「あのね…さっきのヤミの考えに、私も同意見だった。
でも…そう考える人もいれば、そうじゃないっていう人もいる。
誰もが…その育った経緯や、人によってぶつけられた痛みで変わってしまう。
その痛みを、同じ苦しみを味あわせたくないって思う人がいれば
それを人に味あわせなければ赦せないって人もいる。
生きてる上で…誰かを信じることができなくなったりもする。
人と向き合う上で一番見ないといけないのはその本質で、経緯で、それそのものだ。
知らないまま、勝手な判断で解釈で「悪い人間」だと決めつければ、それで周囲に言い広めればその人こそ悪い人だ」
言いたいことは、伝わっていた。
生きてきて、私も思ったことだ。